黄斑円孔の自覚症状としては、中心が見えなくなったり、物が歪んで見える変視症が起こります。
黄斑円孔について
黄斑円孔とは
眼底の中心にある黄斑部の網膜に小さな穴があく病気です。
加齢に伴い、眼球内の大半を満たしているゼリー状の硝子体が収縮して黄斑部を引っ張ることにより起きます。
最も視力が鋭敏な黄斑部に穴があいてしまうため、物の見え方に大きな影響を及ぼします。
加齢による変化で起きることがほとんどですが、その他に外傷や強度近視が原因で起こる場合もあります。
黄斑円孔の症状
視力低下や物が歪んで見えたり、中心がすぼんで見える変視症が起こります。
症状が進むにつれてその見にくい部分が大きくなり、0.1~0.3程度に低下します。
黄斑円孔の治療
黄斑円孔はごく稀に自然に改善することもありますが、手術による治療が一般的です。
手術では、硝子体を全て取り除き、黄斑の周りに付着している薄い膜を除去します。
網膜の他の部分に裂け目がある場合はレーザー凝固を行います。
最後に眼球内部に膨張性のガスを注入します。
このガスの膨張する圧力を利用して円孔を閉鎖させるため、手術後はうつぶせ姿勢になります。
うつぶせで過ごすことは大変苦痛ではありますが、この術後のうつぶせ姿勢が大変重要になります。
ガスは自然に吸収され、眼内へ分泌される房水に置き換わります。
一般的に黄斑円孔が起こってからの経過期間が短く、円孔が小さいほど閉鎖率も高いため、自覚症状がある際には早めに受診をするようにして下さい。
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