眼の構造 // ECP medical book //

眼の構造や各部の名前やはたらきについて

目のつくりについて

眼球の器官の一つ。外から入ってきた光を網膜に伝え、像のピントを合わせる、いわゆるカメラのレンズの役割をします。また、紫外線を吸収し、眼を守る役割も果たしています。
毛様体にある毛様体筋の収縮・弛緩により水晶体の厚みを調節することで、遠近のピント合わせを行います。

眼球の器官の一つで、水晶体の後方にあり、眼球内の大部分を満たしている無色透明なゼリー状の組織です。
眼球の形を保ち、光を屈折させます。また、外力からのショックを吸収する役割を果たしています。

眼の奥にある厚さ約0.1～0.4ミリの薄い膜。
10層構造になっており、水晶体を通して入った光を網膜の中心にある黄斑部から視神経に伝える役割を果たしています。そのことから、カメラでいうフィルムに例えられます。

網膜の最も後方の部分を黄斑部といい、中心窩はその中央部にあります。
網膜が特に薄くなっており、血管がなく、視覚が最も鋭敏な部分です。

最も外界に近い部分に位置し、眼球の形態を保っている眼の組織の一部。
水晶体と共に眼のピントを合わせる役割も果たしています。一般に「くろめ」とも呼ばれています。

上下のまぶたと眼球の白目（強膜）を覆っている薄い粘膜です。

眼球の一番外側に当たる部分で、一般に「しろめ」と呼ばれている部位になります。
眼球内で一番強い構造になっており、眼球全体を外からの衝撃や圧力から守る役割を果たしています。

強膜（白目）の内側にある膜で、細い血管が密集した組織です。
眼球や網膜に酸素や養分を補給する他、眼球内の老廃物を運び出す役割も果たしています。

脳神経の一つであり、視覚を司っています。網膜に入ってきた光刺激を脳に伝える役割を果たしています。

角膜の周りを囲んでいる組織の1つで、隅角に開いている小さな孔のことをさします。
房水を排出する役割を果たしています。

角膜と水晶体で囲まれている部分は、虹彩を境に前面は前房、後面は後房と呼ばれており、中は房水で満たされています。

角膜と水晶体の間にある薄い膜のこと。一般に「茶目」とも呼ばれています。
瞳孔の大きさを調節し、カメラでいう絞りの役割をしている部位です。

眼内にある虹彩と脈絡膜の間にある部位。毛様体小帯（チン小帯）と呼ばれる細い線維で水晶体を支えています。
毛様体内にある毛様体筋によって水晶体の厚みを調節し、ピントを合わせています。また、房水を分泌する役割も果たしています。